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日本山書の会 2019年度総会 報告 花島徳夫

日本山書の会 2019年度 総会報告 花島徳夫

2019年5月15日(水)~16日(木)定山渓万世閣 ホテル ミリオーネにて開催。
◎5月15日午後2時には、北海道地区参加者が札幌駅北口に集合。3時には現着し、受付開始。既に道外からの参加者が多数居られた。

◎資料配布。総会資料、日本山岳会北海道支部「ヌプリ」、氷河に寄り添って生きるライチョウ(水越武)、韓国山書会・月例集会・ソウル市(沖允人)、氷河松浦武四郎著作の種類と特徴(渡辺隆)、『臺灣山岳彙報』総覧・上田茂春編・私家版・限定35部。1823年に来日したドイツ人医師シーボルト著作『NIPPON』付図「蝦夷全図」の解説、北海道で活躍したイタリアの登山家フォスコ・マライース(高澤光雄)。

◎4時前には全員揃い、総会を開催する。会員道外10名、道内10名。計20名。ゲスト2名。進行役・花島によってゲストの紹介が有る。総会に先立ち、4月28日に亡くなられた、会員番号348の鎌田耕治氏を偲び、略歴を紹介し全員にて黙祷をする。吉報として、東川町での総会の折りにお世話になった、宮崎あかねさんが4月21日投開票になった旭川市議会議員に3443票獲得し34名中11位で見事当選したことを報告する。皆さんから拍手喝采。
〇高澤光雄氏から、開会の辞が述べられ、総会に入る。
〇議事進行は、上田茂春氏に拠る。2018年度の会計報告。2019年度の予算案。毎年、会員の減少が続き、会報の発行にも困難があることが述べられる。2019年度幹事推薦。上田茂春、花島徳夫、藤津滋生、水野勉、和久井正明。以上全員の拍手にて全て承認される。
〇和久井正明氏が閉会の辞を述べる。
◎ミニ講演会。
〇水越武氏「日本の雷鳥を語る」。貴重なライチョウに関する書籍を持参され、日本に於けるライチョウの紹介がある。
〇芳賀孝郎氏「槇有恒にふれて」。日本山岳会会員。ゲストで参加。槇有恒に関わる、加藤泰安、大野精七、今西壽雄等との経験談を語る。
〇沖允人氏「韓国山書の会及び関西会員が進めている山書目録について」。配布資料に基づき、韓国山書の会の動向と総会資料に同綴じされた「山岳関係目録・第2期・和書1988~2018」刊行協力のお願いに付いて語らた。当会の経済的現状から鑑みて、資金的な援助は出来ないが、他の面にて協力することで一致した。
〇渡辺隆氏「松浦武四郎著作の特徴」。資料に基づき報告がされる。18歳から富士山に登る、登山家武四郎の側面。手控、草稿、私家本、献上本などついて触れられた。〇高澤光雄氏より、閉会の辞に因み、「山書の会」とは何ぞやが語られた。短い時間にての講演に、大変心苦しく思う次第でした。
◎会食 6時30分。皆さまの協力により、定刻に開始。
〇乾杯 久保田優一氏。
〇懇親が進み、高澤氏より「高沢音頭」の歌が披露され、喝采を得る。途中ゲスト参加の増子麗子さんが入会する意思が伝えられ、皆より歓迎される。現在女性会員では唯一人。
〇和久井正明氏より閉会の辞にて、来年度は関西地区が担当して日本海方面にて開催予定とのこと。
◎二次会+本交換会。8時45分開始。それぞれが持参した山岳書が全て各々の手に収る。後は飲む人と部屋で語らう人と別れそれぞれが思うように過ごす。
◎翌朝 午前8時 朝食。
◎散会式。解散の辞、 高澤氏より、2021年度総会を北海道にてと提案あるが、この秋の北海道集会にて決める。上田氏から今回の北海道会員の協力に感謝の意が述べられ、これにて散会。