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関西例会・速報

関西例会・速報
関西例会は、このところ毎月第二火曜日の午後5時から8時頃まで大阪駅前第一ビル地下一階「マズラ」喫茶店(写真下)で開催されている。12月10日の第516回例会に出席した。出席者は、金澤康夫・田中俊甫・野口恒雄・藤津滋生さんと名古屋の沖允人であった(写真下・店の人撮影)。

特にテーマは無かったが2020年5月13日(水)に京都で開催されることが確定している山書の会の総会、2020年に出版が予定されている山岳図書目録出版のことなどであった。山岳関係図書目録は採録件数12000点に及び、編集で収録件数を絞るが索引も加わるとかなり大部なものになるそうで、総会時点ではもう少し具体的な報告ができるようである。出版部数や頒価をどうきめるか検討中である。沖が持参した『Legendary Maps from the Himalayan Club』(General Editor: Harish Kapadia, Roli Books,2018)のスケッチ・マップや山容のスケッチを見ながら、山の地図に関する話が弾んだ。
30年あまり前の関西例会は坂戸勝巳さん(故人)の古書店で開かれていた頃のことも話題になった。『日本山岳文献ノート 』坂戸勝巳・清水忠雄、(1974年) や『山のかおり (1983年) 』坂戸勝巳(1983年)は今でも人気のある山書である。私は、その頃、京都に遊学していたので何度も出席した。10人以上が集まり和気藹々の雰囲気であった。あの頃が関西地区の黄金時代だったと懐かしんだ。(沖記)

「マズラ」喫茶店のこと



関西例会は当分「マズラ」で開かれるということなので、場所も大阪駅前で便利がよいので、地方の会員も機会があれば出席されると良いと思い、このユニークな喫茶店を紹介しておく。住所は大阪市北区梅田1-3-1 駅前第一ビル B1Fにあるが、大阪駅の地下街は大変広く、道も迷路のように入り組んでいて、この住所だけで行き着くのは至難の業である。しかも駅前ビルは第一から第四まである。大阪駅より徒歩5分、大阪メトロ四つ橋線西梅田駅より徒歩3分、JR北新地駅から53mであるが、分かり良いのは西梅田駅の南口に出て、第一ビルの案内図(上図)を見付け、大阪中央郵便局の方に歩いていくと(下図)、左手にガラス張りのミラーハウスのような「マズラ」喫茶店が見つかる。
マスターの劉 盛森(りゅう・せいしん)さん98歳は、始業当時から現在まで変わらずに店頭に立ち続けているという。2代目・畑光雄さん、3代目・畑宗一郎さんが店を守っている。終戦後の1947年、闇市で約15坪の小さな店舗から「名曲喫茶」としてスタートし、店名は劉さんが学生時代に行ったインドネシア旅行でスラバヤの向かいにあるマドゥラ島の想い出からから拝借し「マヅラ」にしたという。1970年代には大阪駅前に再開発の波が押し寄せ、「マヅラ」も新築された駅前第1ビルの中に移転し、約100坪のスペースで再スタートし、現在の店になっている。昭和をそのまま感じられる特別な空間で、店内のあちこちに備えられた電球は星、天井の模様は月のクレーターをイメージしているという。角がほとんどなく曲線で仕上げられているのが特徴の丸みのある椅子やテーブルが現在も使用されている。食事もできるが人気のコーヒーは300円と格安である。貸し切りにすると200名まで入れるという。珍しく、全面喫煙可である。(インターネットから・沖記)